ラン科植物は全て多年草である。
一年草と多年草の違いは、エネルギーの保存の違いである。
一年草は光合成で作ったエネルギー(澱粉)を種子の蓄える。
このエネルギーで発芽する。
だから・・・カイワレダイコン、マメモヤシ、モヤシ・・・ができる。
多年草の場合はどうか。
葉、球根、根、茎、枝・・・ランでは葉、バルブなどに貯蔵する。
この貯蔵養分で芽出し、生長を行なう。
したがって、貯蔵が多い株は、芽が太く・・・生長のスタートも早くなる!
つまり、翌年の株の出来の70%は、前年の貯蔵養分の多少の影響される!
そういうことで、多年草を立派に作るには、最低でも3年を要する。
逆に、一度株を作落ちさせると、もとに戻すのに3年を要することになる。
このことは果樹栽培では・・・イロハの基本である。
ところが、ランの愛好家の中には、この多年植物のイロハを知らない人がいる!
SUGOI-neで一年植えて・・・水ゴケと全然違わないという人がいる。
内部充実という言葉を知らない人である。
体内に澱粉を貯蔵するということを知らない人である。
見かけ倒し・・・ということを知らない人である。
体内に多くの澱粉を、エネルギー蓄えている株は、重量が・・・・重くなる!
同じ大きさの株でも・・・・。
株の大きさではなく重量の問題である。
ところが・・・・ラン界では、これまで・・・この重量のことを明記しない。
植物分類学でも重量は削除項目。
肥料と水を多く与えて栽培した株は・・・水ぶくれになっているから、
見かけは・・・立派で重量も・・・重い。
問題は、カラカラに乾燥した時の「乾物重量」である!
内部に多くの澱粉を蓄えているから重くなる。
更に、こういう株は、繊維も細胞膜も分厚く出来ているから・・・重くなる。
SUGOI-ne栽培株は、この乾物重量が重くなるのである。
含み資産の多くある優良会社である!
この含み資産という言葉が・・・多年草には最も重要なことなのである!
株が元気がないというのは自転車操業やっている状態である。
日中作った澱粉を、夜の間呼吸作用で消費する状態。
こういう作りでは何年経っても、肥料をやっても花は咲かない。
こういう株を植え替えたり、株分けすれば・・・ほとんど枯れることになる。
新しい芽、根を出すエネルギーが蓄えられていなから・・・あたりまえのこと。
そういうことで・・・・
どうしたら、より多くの澱粉、エネルギーを蓄えたランを作ることが出来るのか。
これまでラン栽培で行われてきた方法
これまでのラン栽培は、ランも他の植物と同じように光独立自養植物であるから、
エネルギーは全て葉などの葉緑素で光合成でつくる澱粉で賄われる・・・
そういう考えから、栽培技術、管理が行われて来た。
○ 光合成をより多くさせる。
光、温度、通風、湿度などを最適にする・・・環境整備。
大きい葉の面積を作るために窒素を与え・・・生育促進させる。
光合成を活発にする・・・活力剤を与える。
夏に高冷地などに避暑させる。
光合成を多くさせるのは多くの水分を吸収させる。
根張りの良い株を作る。
炭酸ガス施肥を行なう。
大氣の炭酸ガス濃度を高くする。
以上のようなことを行なって光合成・・・生産性を高くする技術を行なってきた。
多く澱粉を作っても、それを消費したのでは意味がないので、
一方で、夜間の呼吸作用を抑えて、残りの澱粉を多くする方法も行なわれている。
○ 夜間の温度を下げる。
春から秋まで屋外栽培する。
夏に高冷地に避暑させる。
細霧冷房する。夜間扇風機を回す。
呼吸作用は温度が高くなるにしたがって大きくなるから、
温度を下げる方向の技術が行なわれて来た。
SUGOI-ne栽培は・・・・
前記のこれまでの栽培には「ラン菌」が削除されている。
全て光合成の澱粉の問題で片付けられている。
SUGOI-ne栽培では、自生地における枯れ葉のラン菌が作る糖、糖質・・・
高分子の炭素化合物のリグニン、セルロースが分解した時の糖に注目している。
ランの種子発芽、プロトコーム、腐生ラン・・・・光合成のない状態での生命活動。
菌根を具備している意味、理由に着目している。
本当に、ランは光合成のみの澱粉で生きているのか???
そういう疑問が出てくる。
葉の光合成では・・・ランの種子発芽も、プロトコームも、腐生ランも
暗黒の中で生きられる説明ができないからである。
つまり、これまでの光独立自養植物理論では、ランを説明できないのである。
暗黒で生きるためのエネルギーの問題は、光合成のみでは説明がつかない。
これを説明するには、ラン菌が行う炭素循環の糖の存在と、利用が必要である。
この糖で完璧に説明がつく。
この理論から作られたコンポストがSUGOI-neである。
これを完成させるためには
1 ランと共生するラン菌を見つけること。
2 ラン菌が分解できるセルロース、リグニンを持つ素材を見つけること。
3 ラン菌が繁殖する条件を解明すること。
以上の三つの条件を満足させた時、SUGOI-ne栽培は完成する。
そういうことで、宇井清太は、上記の3条件をクリアした。
SUGOI-ne栽培では、その結果どういうことが出来たか???
葉で行なう光合成と、ラン菌が枯れ葉から調達する二つのエネルギーを、
ランは得られるようになった。
これこそ、ランの自生地の行われているランのエネルギー調達の再現である。
これで、自転車操業がなくなった。
含み資産の多い株ができることが実証された。
そういうことで・・・夏ばてのしない株ができるようになった。
より、大きいバルブ。
より、乾物重の重い体。
より、多くの新芽の発生。
より、多くの花芽の発生。
より、多くの花数。
より、大きい新芽。
より、重い花。
より、大きい花。
より、大きく、長く、太い茎。
より、充実、元気な葉、
より、太く元気な根。
より、株分け時に回復早い株。
より、耐病性、耐害虫性が増す。
より、耐暑性のある株。
より、耐寒性のある株
以上のようにラン栽培の理想の株の状態になる。
なぜ、SUGOI-neで植えるとこうなるか問いうと、皆さん御解りの通り、
これらは全て澱粉から作られたものだからである。
その他にSUGOI-ne栽培すると
地面の表面は、鉢の表面は材木腐朽菌が勝ち組みのエリアになり、
病害菌が生息できない状態になる・・・・病気が発生しない。
SUGOI-neには多くの窒素を含まないから、病害菌の繁殖を抑制する。
つまり、このことは、高冷地に移動したり、冷房したりしなくとも、
夏負けしないから素晴らしい株を作ることができるということである。
これを実証したのが、SUGOI-neによる温室内の地植え栽培成功である。
この実証的実験による知見こそ、SUGOI-neの栽培理論が、
誤りでなかったという実証である。
事実は真実である!
日本は、ラン栽培にとって灼熱地獄である。
こういうところで、高冷地のラン原種を愛好するのは、本当は無謀なことである。
まして、炭素循環のない水ゴケ、バークなどでの栽培は・・・無謀より無知のなせることである。
こういうランもSUGOI-neで栽培すれば・・・どうにかつくれるという道を・・・
SUGOI-neは拓いたということ。
理想的には、こういうランは・・・・日本の平地では作らないほうが良いのである。
以上がSUGOI-neでランを作った場合であるが、
宇井清太のSUGOI-ne開発の狙いは、ランだけではない。
他の多年草では・・・どうなるか???
例えば・・・朝鮮人参、アスパラス、タマネギ、百合・・・イチゴ、トマト・・・
ブルーベリー・・・シャクナゲ、ツツジ・・・・キンポーゲ。
これらの植物、作物は・・・どう生育するか????
現在までの試験では・・・・
アスパラかス、タマネギ、百合・・・・百合科植物は非常にイイ。
ツツジ科植物はほとんど・・・・非常にイイ。
クリスマスローズ、ユキワリソウ、クレマチス・・・キンポーゲ科は素晴らしくイイ。
イチゴ、バラ、さくらんぼ・・・・非常にイイ。
朝鮮ニンジンは・・・・試験中。
朝鮮人参もランと同じように森林の負け組み植物。
同じ場所で何100年も生き続ける!
必ず・・・何か仕掛けが隠されている。
枯れ落ち葉の中に自生している状況から考察すると・・・・・・。
それが・・・例えば・・・材木腐朽菌の炭素循環なら・・・・
スゴイ大発見になるかも?????
株を充実させるには
澱粉を多く蓄えさせるには・・・・
kouza 1gu